個人邸キャットウォーク擬木造形

先日、個人邸に擬木でキャットウォークを設置してきました。

猫をこよなく愛するお客様がホームページを見て下さり、自宅リビングの吹き抜けに猫が自由自在に歩き回れる道を擬木を使って造って貰えないかという依頼でした。

動物が歩くという事で当初は鉄筋下地で考えましたが、新築ではないため溶接は現実的に施工が困難という事で、発泡スチロールの表面にモルタルで造形という仕様になりました。これはまた初めての事なので、お客様と猫の生態を考えながら枝の角度やステップの場所などを試行錯誤し現調と仮組みを繰り返しました。難しい問題も多々ありましたが唯一無二の物が完成しました。

お客様も大変気に入って下さいましたし、猫ちゃん達も恐る恐る歩きながら次第に慣れて数分の間にはくつろぐ様子も見られました。私も飼い主様も一安心。ただ幼い子は慣れた時が怖いと飼い主様も仰っていたとおり、翌日はしゃいで落ちたりしたそうで、その後調整に伺いました。

既製品や簡単な木の棚が多い中、固定観念にとらわれず自由な発想で、自分の家や飼っている猫ちゃんに合わせたオリジナルの物が造れるのが造形の良いところです。

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焼肉屋「ニクノトリコ」

昨年の12月5日に六本木にオープンした「厳選焼肉ニクノトリコ」様。

こだわりの有名設計者様のイメージは“地層”でした。机や床が手の込んだ造りなのでそれを邪魔せずなおかつ地味になり過ぎないような造形を意識しました。アミューズメントではなく飲食店であるという点や、大きな凹凸を抑え色もモノトーンでという要望など様々な制約の中、単調にならないように線を水平だけにせず変化をつけるなど工夫を凝らし、綺麗にまとまりました。写真では分かりづらいので、お近くにいらした際には是非寄ってみて下さい。(外からでも見られます)

昼食はリーズナブルだそうなので、自分も行ってみたいと思います。

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アイアンの看板設置

ジョイフル本田千葉ニュータウン店さんで、以前サンプル造形壁を造らせて頂いた場所に、今回は看板を造りました。異形鉄筋とフラットバーを熱で炙って曲げたり溶接したもので、遠目から見えるように上の方に吊り下げました。

写真だと逆光で色は分かりませんが、赤錆が控えめに出てる感じです。人によって、特に女性は赤錆びをきつく入れると抵抗感を感じる方も居らっしゃるので、その場合は黒錆か出来れば真鍮・銅などが良いですね。

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個人邸の壁を造形

都内某所の個人邸のリビングルームの一角にブリック&プラスターを造形。

既存でブリックが貼ってあったのだが、白モルタルでプラスターを上にのせて剥がれた風に表現。 なおかつ既存ブリックの色が嫌だという事で手を加えて全体エージング。ブリックもモルタルで造りたかったけど今回は時間がなく断念することに。漆喰剥がれで注意する点は、レンガと漆喰の面積の比率と剥がれた輪郭の形が不自然にならない事。お客様の注文に合わせつつバランスをとるのが意外に難しいんです。今回はレンガが全体面積の半分になるようにとのご注文。大きく半分くらいにするのか散らして約半分に見せるのかなど好みが別れたりするので先にヒヤリングしておくと後がスムースに運びます。あとは室内なので汚し過ぎない事ですね。

今回の御宅はこの他の壁もモルタルやペンキを塗ったり、照明や家具もこだわったオシャレな物ばかりの素敵なお家でした〜。オーナーさんも気に入って頂けたようなので良かったです。

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Benjamin Moore様と契約

先日、アメリカの塗料メーカー”Benjamin Moore Japan”様と契約をさせて頂きました。

私の造形などの経験・技術等が、塗料販売に貢献出来る可能性があると評価されて、この度青山フラッグシップショップにおいてウィンドウディスプレイを企画・展示させて頂きました。今後も定期的に発信していく予定になっています。ホームページにリンクも貼っていますので、Benjamin Moore Japan様のホームページやこちらのブログなどでチェックしてみて下さい。

この企画は、塗装と造形の可能性を追求するのを目的に、一流の塗料とプロの造形技術でどんな表現が可能なのか、また今までになかったような表現で新たなスタンダードの定着を試みつつ、一般の住宅や店舗・マンションの壁などに応用できる表現で今後の両社の発展を目的にした試みです。

今回は、店舗内のレッスンブースを利用して、ビルの外観のレンガ壁から中まで繋がってる感じにしたら面白いんじゃないかという事でメーカー様の発祥の地でもあるブルックリンをイメージしたレンガ壁を中に立体で造り、目が錯覚するようにしました。そして壁には、ネオン管が発光してるかのように塗装したフェイクで、造った感も少し漂わせて目を引くようにしました。ちなみに、ネオン管の背景のレンガはベニヤに描いてますのでだまし絵です。

勿論こうする事で以前よりも通行人の視線がウィンドウに集まり集客に繋がる事が予想されます。

ジョイフル本田さんにサンプル壁設置

先日、ジョイフル本田千葉ニュータウン店さんのエクステリアコーナーに、ウチが造形した壁を置いて頂きました。

今回は、漆喰が剥がれて中のレンガ積みが見えてるという洋風な仕様です。小窓がワンポイント。玄関先の表札代わりに、また庭の一部にいかがでしょうか?

下地はブロック積みで、割れ防止にメッシュを伏せ込み、モルタルで造形し、塗装します。ブロックが積める場所ならもちろん、他の方法もありますので、様々な場所や形が表現可能です。

これから地元での仕事が増えるといいなと思ってます〜。また、荒川沖店でも設置をさせて頂くような予定になっておりますので、次回をまたお楽しみに。

居酒屋大八(ダイハチ)オープン

本日施工した横須賀市汐入駅付近の居酒屋「大八」さん18時よりリニューアルオープンです。

入り口付近の棚や座敷が大きくリニューアルされ、棚の側面にモルタル造形をさせて頂きました。

デザインの提案もしました。木調の店内にワンポイント欲しいということで、石を削り出したようなゴツゴツ感と重みのある表情をモルタルで出しつつ、お店のロゴや名前の由来でもある大八車というモチーフをデザインしてレリーフ状に入れました。キレイな棚と合ってますね。

幅が380mm程度しかない縦長な面積で、どう構成するかが難しかったですね〜。

回りと同じ杉板で終わらせるか、少し高くてもワンポイント入れるかで店の雰囲気は

変わりますね。

喫茶店・擬木

先日、以前に木の根の造形をさせて貰った店舗に少し寄ってきました。

ワイン用に造った根の穴に不思議なおもちゃが入っておりました。

天井から生えたか、元々あったかと思うお客さんもいるようです。

地元の葛飾辺りでは根っこが生えてる喫茶店として少し話題になってるみたいです。

置いてる雑貨や照明などもお洒落だし、こじんまりとしていいお店です。

「Green wizard cafe」です。

 

SATOKENブログー木の根ーカフェ
美味しいランチで大賑わいらしい

初めまして 造形屋SATOKENです

この度、ようやくホームページが完成しました!

まず、名刺を含めホームページを作ってくれた大学の友人でデザイナーの中 新(Lallasoo Poopo Lab.)さんとプロフィール写真などを撮ってくれた写真家の圓井義典さんにこの場を借りて感謝します。ありがとう。

そして、初めての方に向けて簡単に”造形屋”を説明します。

その名の通り形を造る仕事です。 とは言っても幅は広く、舞台の美術さんの様な人から工場で発泡スチロールでキャラクターを削る人や現場でエージングをする人、壁にだまし絵を描く人、鉄で飾りを溶接して造る人、モルタルで岩風に彫刻する人、模型を造る人、等々色々な仕事があります。(大雑把にくるめて造形業)

あまり目にしないし、造った形跡をなるべく残さない様にしますので、物によってはそれが行われたかどうかすら気がつかないことでしょう。 ですから特殊で、誰でもすぐ出来る類の仕事ではありません。しかしながら非常に面白い技術であります。 そんな造形という仕事をもっと身近に知ってほしいし、もっと活かしてほしいと思いホームページを作りました。

このブログでは、そんな造形のちょっとマニアックな部分やこだわり、思いなどを時々綴ります。

初めての個人の方も、プロの依頼もお気軽に相談してください。(お問い合わせから)

SATOKEN 代表  佐藤 健